アドアーズ復活の鍵は「シングルマシン」にあり! 歴史が証明する「資産価値」戦略

池袋サンシャイン店や町田店など、多くのファンに愛された店舗の閉店が相次ぎ、その存在が危ぶまれている「アドアーズ」ブランド。しかし、1967年設立という長い歴史を持ち、カジノゲームのような本格的な「シングルマシン」で独自の地位を築いてきた老舗チェーンは、ワイドレジャーへの経営統合後もブランド名存続という形で、その歴史を繋いでいるのも事実です。

競合ひしめくアミューズメント業界で、アドアーズが今後も生き残っていくための道筋は、大手と同じ戦略ではありません。私は、アドアーズが持つ「シングルマシン」という分野への特化こそが、未来への鍵だと確信しています。そして、ここで忘れてはならない重要な視点は、「今店舗に置かれている機種そのものが、店舗の資産価値と同等である」という点です。

シングルマシンは単なる機械ではない、歴史的「資産」である

多くのゲーセン運営会社にとって、古いゲーム機は「減価償却の終わった古い機械」「メンテナンスコストのかかる負債」と見なされがちです。しかし、アドアーズのような歴史ある店舗においては、その認識を改める必要があります。

機種=店舗のアイデンティティ: 長年稼働してきたシングルマシンは、その店舗の歴史そのものです。常連客にとっては思い出深い「相棒」であり、その台があるからこそ店に足を運ぶという、替えの効かない価値を持っています。

物理的な希少価値: 特に古い機種や海外製の珍しい機種は、部品調達も困難なため、稼働していること自体が奇跡的な「物理的資産」です。他店にはない唯一無二の魅力となります。

つまり、シングルマシンという遊技機は、単なる運営ツールではなく、ファンを惹きつけ続けるブランド資産であり、無形の資産価値そのものなのです。

生き残るための「資産価値」最大化戦略

アドアーズが今後生き残るためには、この「資産価値」を最大限に活かすべきです。

1. 貴重な旧機種・名機の維持・復活

提言: 貴重な旧機種や名機を専門の技術で維持・稼働させ、「あの台で遊びたいならアドアーズに行くしかない」という状況を作り出す。これは他社には真似できない、圧倒的な強みになります。これらの機械を大切にすることは、顧客体験という資産を守ることに直結します。

2. コアプレイヤーを呼び込むイベントの開催

提言: 特定機種のスコアアタック大会や、メダル獲得枚数を競うイベントを定期的に開催する。これにより、プレイヤーのモチベーション維持と店舗へのロイヤリティ向上が期待できます。ファンが機種と深く関わる機会を提供することで、「資産」の価値を再認識させます。

3. 攻略情報の発信と専門店のブランディング

提言: 各店舗のSNSで、機種ごとの特徴やイベント情報を詳細に発信し、専門性の高いブランドイメージを構築する。「シングルマシンならアドアーズ」という認識を、広く浸透させます。このブランディングにより、「資産」の認知度と魅力を高めます。

結論:歴史を武器に、ニッチ戦略でコアファンを掴む

JAEPO 2025のような大型展示会では、どうしても最新の大型プッシャーゲームに注目が集まりがちです。しかし、アドアーズが生き残る道は、そうした大手と同じ土俵ではありません。

自分たちの強みである「シングルマシン」というニッチな分野に特化し、それらの機種が持つ「資産価値」を最大限に引き出す運営こそが、老舗ブランド「アドアーズ」が培ってきた歴史を武器に、この厳しい時代を生き抜き、再び輝くための現実的かつ本気の道筋だと考えます。

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